‘お困りごと相談フォームから’相談メールが来ました!

この画面の右側に‘お困りごと相談フォーム’へのボタンがあります。6月中旬、ここから初めてのご相談をいただきました! あるカメラマンさんからのメールでした。ご本人から、このブログへの掲載許可をいただきましたので、掲載させていただきます。
さて、そのいただいたメールとは

ハイライトとシャドウの輝度値
商品撮影のカメラマンとして独立を目指している者です。確認したいのですが、印刷会社へ納品する場合、以下質問がございます。よろしければ、どうぞよろしくお願い致します。
質問-1)「白色と黒色の混在する製品」を例に、PhotoshopCS4(Mac版)でアンシャープマスク処理後、ハイライト(最も明るい部分)とシャドウ(最も暗い部分)の具体的な輝度値を教えて下さい。255/0ではデーターが無い状態と書籍に記載があります。
質問-2)パス切り後アンシャープマスク処理しますとエッジがかすれる「場合」がございます。このような場合アンシャープマスク処理をしないで納品して良いのでしょうか?
質問-3)RGB画像をCMYK変換しますと、色調が若干墨色に変化します。又黄色など特定色は色相そのものが変化します。この状態で納品しても大丈夫でしょうか?

この内容は、日常的に画像を取り扱っているエキスパートでなければ答えられません。弊社の画像処理の専門部署のスタッフに確認して、お返事をさせていただきました。

Re:ハイライトとシャドウの輝度値
質問-1)印刷を前提にするのであれば、ハイライトシャドウは、輝度値というよりも網点のパーセントで見た方がわかりやすいと思います。細かくいうと印刷する用紙によってもハイライトシャドウは変わります。コート紙でいえば5%から95%といった範囲でしょうか。
質問-2)基本的には、シャープネス処理はせずに納品した方が良いです。シャープネスはレタッチして最後に画像をリサイズしてからかけます。(最初にかけてしまうと効果の確認が難しい)
質問-3)CMYK変換は印刷会社で行う方が無難です。CMYK変換する場合、RGB変換プロファイルを自社で持っている場合と、そうでない場合があります。多くの印刷会社はAdobe Japancolor 2001 coatedで変換しているかと思います。 RGBからCMYKに変換するという事は色域が狭くなるので、いわれているような現象は起こります。しかし希望の色見本があれば、印刷会社で変換後レタッチする事で、近づける事は可能です。ちなみに印刷用紙によっても色は変化します。

すると、お礼とともに、追加の相談をいただけました。

早速のご回答有り難うございました。お返事が遅く成り恐縮ですが、質問-1)のご回答で、「網点のパーセン5%から95%の範囲」をどこでどのように見れば良いのかわかりません。PhotoshopのHELPや書籍等で調べましたが 難しい様です。仮にPhotoshopのスポイトツールで計測したハイライト値とシャドウ値でおよその判断が出来るものならば、具体的な値をご教示して頂 ければ幸いです。又多くの書籍をチェックしてみましたが中々「網点のパーセント」を見出す事が出来ませんでした。よろしければどうぞ宜しくお願い致します。

次のようにお答えいたしました。

フォトショップのメニューバーのウィンドウから情報を選択すると、画面に情報パレットが表示されます。基本的にはどのツールでも画像の網点情報は 確認できますが、カラーサンプラーツールを使って測定したい部分を選ぶと、調整前と調整後の網点を確認しながらレタッチすることができます。
ハイライトとは、網点を入れたい一番明る所という意味で、またシャドウとは網点を入れたい一番暗いところという意味でとらえてください。キャッチとソリッドとは、使い分けるようにしてください。
ハイライト、シャドウの数値は、画像によりますから一概にこれといった数値は示すことはできません。

今回のご相談メールは、「お困りごと解決へのヒントを提供すると」いうこのブログの趣旨に鑑みて、とてもうれしいものでした。また、もっと皆さんの役に立つ記事を書こうという励みにもなります。 相談フォームからはもちろん、記事へのコメントで結構ですので、お気軽にお問い合わせください。全力でお答えいたしますので。

Get Adobe Flash player