動画の制作を依頼されることも、少しづつ増えてきました。
しかしひとくちに動画制作といっても、タイプによって特徴があり、制作フローやコストなどで違いがあります。
そこで今回は、動画制作の3つのタイプについてお伝えしようと思います。
◆動画制作の3つのタイプ
動画のタイプを大きくわけると以下のようになります。
もちろん、それぞれを組み合わせる場合もあります。
- スライド動画(PowerPointなどから動画に書き出す)
- アニメーション動画(CGを使った動画)
- 撮影動画(ビデオカメラで撮影した映像を編集するもの)
1.スライド動画(PowerPoint動画)の特徴
PowerPointなどのプレゼンテーション用のスライドを使い、各スライドの再生時間を設定して動画に書き出す方法です。PowerPointには、動画や音声、BGMなどを取り込むことができますので、動画に書き出す際もそれらを含んで書き出すことができます。
またPowerPointで使えるアニメーションやエフェクト(視覚効果)も使えますし動画に反映させることができます。ただPowerPointでは同時に2つのアニメーションを実行することができません。前に設定されたアニメーションが終了すると、次のアニメーションが実行されます。
なので複雑なアニメーションが求められるときは、スライド動画では実現が難しいです。
しかしその制約以外は柔軟な対応が可能で、かなり本格的な動画の作成も可能です。
当社でもデジタルサイネージ用の動画や、展示会での企業ブースで使う動画などを制作した実績があります。
(スライド動画のメリット)
スライド動画のメリットは、スライドのページ単位でシナリオを作るので、イメージを共有しやすく校正などもやりやすいという特徴があります。場合によっては、お客様自身で動画を書き出す前のスライドを作成することもできるし、修正や編集も比較的しやすいため撮影動画・CG動画制作に比べてコストが抑えられる要素が多いのもメリットです。
2.アニメーション動画
二次元もしくは三次元のコンピュータグラフィック(CG)に動きや視覚効果を与えて作る動画です。主にはAdobe社のAfter Effects(アフターエフェクツ)というソフトが使われますが、このソフトはハリウッドなどの商業映画、テレビ番組、CM、ミュージックビデオなどの制作にも使われています。
スライド動画とは違って、アニメーションやエフェクトの自由度が高く複雑で高度な動画も作成可能です。特にインフォグラフィックと呼ばれる 情報、データ、知識を視覚的に表現したものに動きをつけた動画の制作などには、このタイプの動画が有効です。
3.撮影動画
ビデオカメラで撮影した映像の余分なところをカットしたり、テロップや字幕を入れるなどの編集を行い、ひとつの映像コンテンツにするものです。もちろんCG動画と組み合わせたりもします。
最近では、スマートフォンのビデオカメラ機能が向上しているので、編集する素材はスマートフォンで撮影したものであることも少なくありません。
YouTubeに上げる目的で短い撮影動画に簡単な編集を加えることは、いまではスマートフォンのアプリでできてしまうこともあります。
しかし一定の時間以上の映像で、複数の映像をつなぎ合わせるなど本格的な編集を行う場合は、プロのスキルが必要です。
撮影した動画は、モザイクをかけるなどの編集を加えることは可能ですが、内容を変えてしまうことができないため、事前の準備が重要になります。野外の撮影を伴う場合は天候にも左右されます。動画データの編集や書き出しは処理も重く時間もかかり修正作業などは大きな労力を伴います。事前準備や撮影費用なども含めてコスト的には決して安くないケースが多いです。