タブロイド判って1種類じゃない?

スポーツ新聞やフリーペーパーのサイズとしてよく見られる「タブロイド判」。実は、タブロイド判っていっても、いろんな種類があるってご存知ですか。

大きくは2つ。新聞用輪転機(新聞輪転)で印刷する新聞なのか、商業用オフセット輪転機(商業オフ輪)で印刷するチラシ等なのかで、同じタブロイドでも、そのサイズが異なるのです。

新聞用輪転機で印刷 ― 新聞
新聞を印刷する用紙は、トイレットペーパーのようなロール紙であることから“巻取り紙”と呼ばれています。紙幅によって主にA巻き・C巻き・D巻きの3種類があり、4ページ分取れるA巻き(紙幅1626mm)や2ページ分取れるD巻き(紙幅813mm)が使用されます。
新聞を印刷する時のタブロイドは、『朝日新聞』など全国紙の大きさ「ブランケット判」を基準に考えられています。ブランケット判のサイズは縦545mm×横406mm(見開き時は縦545×横813mm)。この横のサイズが、いわゆるD巻きの横のサイズです。
新聞のタブロイド判(いわゆるタブロイド判)といったら、ブランケット判の1/2サイズの縦406mm×横272mm(見開き時は縦406mm×横545mm)で、それぞれ、D4(D3)と呼ばれています。

商業オフ輪で印刷 ― チラシ
一方、折込チラシに代表される商業オフ輪で印刷する巻取り紙は、通常の印刷用紙の規格と同じく、A判・B判・四六判などの種類があります。紙質も更紙のほかにコート紙・上質紙・中質紙があります。一般的に商業オフ輪といったら「B判縦巻き半裁」のことをさす場合がほとんど。この巻取り紙は紙幅765mmで、少しだけD巻きより小さいサイズ。ですから、折り込み広告に好都合。新聞に折り込んだときに、新聞からはみ出ず収まりがいいんです。

新聞を印刷するタブは、縦406mm×横272mm(D4タブ)
商業オフ輪でのタブは、縦382mm×横272mm(B4タブ)

B4タブは、B4の規格サイズ(364mm×257mm)より少し大きいサイズですが、オフ輪では、化粧断ちせずに巻取り紙の大きさで印刷するので、必ず余白を取る必要があります。通常は、約7mmの余白があれば大丈夫です。製品の仕様によっては見開きで作成することは可能ですので、チラシ作成で不明な点がありましたら、気軽にご相談ください。

同じ「タブ」でも違うってことは
印刷するのは新聞輪転なのか、商業オフ輪なのかで、同じ「タブロイド」でもそのサイズは異なります。ですから、これから制作する印刷物はどちらで印刷するのか把握してから、制作に取りかかりるのがいいですよ。サイズが違うから印刷できない!なんて、それまでの苦労が報われない悲しい結果にならないようにしましょう。悲しいだけならまだしも、お客様に迷惑をかけることになったら、悲しいだけじゃすみません。お互い、気をつけたいですね。

Get Adobe Flash player