生活の中でどのように時間を使っていくのか、時間の使い方を管理していくことは、程度の差はあれ誰もが実践していること、ですよね。収入や性差、年代、職業、家族形態などには差異がありますが、1日の時間は誰にも平等なものですし、“Time is Money.”、時間は貴重なものです。
ですので、どんなことにどのくらいの時間を費やしているかを知ることは、研究やビジネス分野では重要な現状把握や課題抽出のための手段であり、時間を測る社会調査・マーケティング調査は、世の中にはたくさん存在しています。
当社でも、そうした調査のご依頼をいただくことがあります。その中でも特に印象的だったのは、数年前、とあるシンクタンク様から行動を調査するために、開始時間と終了時間をかいて、何をやったか番号を書いてもらっているんですが、書く人も、入力する人も大変なので、何か良い方法はありませんか? というご相談です。
その場で思いついた簡単な手書きのイメージをでお見せしたうえ、社内に持ち帰って検討しました。そして、行為別に一定の時間区切って(15分、あるいは30分とか)、回答者の方にはその行為を行った時間帯に線を引いていただくという、方眼紙に線を引くような調査票の見本を作成して提出したところ、おかげさまでご採用いただくことができました。
そのときの経験をきっかけに作成したサンプルがこちらの画像です。
いつも弊社OCRアンケートサービスをご利用いただいているお客様からのご依頼だったのですが、お客様からは、そのなぞられた線を目で見て入力するのではなく、スキャナで読み込み、データ化することは可能か、というご相談もあわせていただきました。
どうやったら線を正確にスキャナで読み込むことができるのかが、次の課題となりました。読込エリアの設定にいつもとは少し違った工夫を施して(その工夫は企業秘密です!)、なんとかクリアすることができました。
最後の課題は、集計するための適切なローデータの形式でした。この調査方法なら、項目ごとに時間帯別の行為者率と平均行為時間などを算出できるはずなのですが、そうした集計をするために一番適切なローデータの形式については、開始当初は見えていなかったこともあり、数パターンものローデータを作成し、お客様と議論しながらブラッシュアップさせていきました。
このように、「感覚を数値化する」マークシートサービスは、お客様と一緒に試行錯誤できたおかげで、いまでは自信を持ってサービスを提供できるまでになりました。常日頃からお客様からいろいろと教えていただくことで、個人として、会社として少しずつ前進できている気がします。本当に感謝です。
「日報は書かせているんだけど、数値として見える化できていないから、従業員の労務実態が正確につかみ切れていない」「●●地域・年代の方々の生活実態を知って、商品開発に生かしたい」などといった場合に活用できる、このような「感覚を数値化する」調査、ぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか? 当社ではお客様と一緒になって、最適の調査手法をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。