電子ブックでバックナンバーサービス

とある出版社のお客様がおられ、隔月でとある業界向けの雑誌を発行しておられます。
定期購読をされている読者向けに、バックナンバーを電子ブックで提供できないかという話しになりました。
電子ブックを配布する電子書店(スタンド)はいくつもありますが、定期購読に対応しているところは少ないのが実状です。AppleのNewsStandは対応していますが、これだとAndroidユーザやPCユーザは利用できません。
スマホが普及しているからと言って、もう誰でも見られるというわけでもないし、パソコンでも、iPhoneやiPad、Androidのスマホ全部で見られるという条件を加味すると、なかなかぴたっとハマる電子書店はありません。

そこで、印刷物を作成したあとのPDF化の品質から、当社がMyPageViewというサービスを使って電子ブック化し、お客様のサイトにアップすることにしました。
MyPageViewで作った電子ブックは、PCでも見られるし、無料のビューワアプリはiOSにもAndroidにも対応しています。
でもそれだけだと誰にでも見られてしまうので、アクセスに認証をかけることにしました。
もともと定期購読の読者に対する付加サービスなので、読者の方に案内をして、バックナンバーサービス料金を払うとバックナンバーを見られるようにしました。
しかし、読者ごとに異なるIDとパスワードを付与する必要があるので、アクセス用のアカウントを簡単に作成し管理するプログラムをご提供しました。
出版社様は、バックナンバーサービスの申し出があると、IDとパスワードを作成し読者に送ります。
それを使って、読者の方は電子ブック化されたバックナンバーをいつでも見ることができます。

この電子ブックのバックナンバーサービスは、まだまだ試験的な要素もあり、多額のコストをかけずに「まずはやってみる」というスタンスのものです。
そういう意味では、IDとパスワードがわかってしまうと誰でも見られてしまうという点などの問題もありますが、コストをかけずにまずは始めると言う点ではニーズにマッチしたようです。

ここでいろいろ経験を積み、本格的な電子ブック、電子書籍の展開を今後考えられているようですが、その際にも一緒になって考え、お役立ちできればと思います。

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